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プロポリスの「採集地」は重要なのか?

プロポリスは「採集地」によって成分が異なる

プロポリスはミツバチが樹脂や花粉を唾液と合成して生成することで作り出されます。
そのため生成がミツバチ任せになり採集地に自生する植物によってプロポリスの成分が変わってしまうのです。
良質な採集地の条件として「近くに農場が無いこと」が挙げられます。
ミツバチは殺虫剤が撒かれた場所にこそ行きませんが、農業用の抗生物質などの薬剤が撒かれた場所からも原料を集めて来てしまいます。
そのためプロポリスの採集は農場から遠く離れて農薬が混入する心配の無い山中で行われるのです。

ブラジル、オーストラリアで採集されるプロポリス

ブラジルとオーストラリアは良質なプロポリスの産地として世界的に有名です。
原料となる植物は主にユーカリとなります。
ユーカリにはシトロネラールという化合物が含まれており殺菌力・鎮痛作用に優れています。
特に殺菌効果は強力でユーカリの葉の上に付着させた細菌が耐えられずに死滅してしまうといわれます。
鎮痛作用においても人工の麻酔薬に匹敵するほどの効果があるといわれます。
ユーカリを起源とするプロポリスは風邪やインフルエンザの予防、打撲などの痛みがある場合の鎮痛目的、火傷や擦り傷に塗布する消毒薬として使う場合に重宝できるといえます。

ヨーロッパ諸国や中国、アルゼンチンなどで採集されるプロポリス

ヨーロッパにおいては古くからポプラを起源とするプロポリスが利用されてきました。
また中国でもポプラを起源とするプロポリスが豊富に採集されています。
ポプラの芽の抽出液から作られるプロポリスにはポリフェノールの一種であるフラボノイドが豊富に含まれています。
ポプラ由来のプロポリスにはクリシンやガランギンといったフラボノイドの中でも特に有効とされている種類の成分が含まれているのです。
特にドイツにおいてはプロポリスを正式な医薬品として認めており、ガランギンを3.7%以上含有した物しかプロポリスとして認めていません。
そのためドイツ産のプロポリスはポプラ由来のプロポリスの中でも高品質が保証されているためより安心して摂取していただけるでしょう。
また地理的にはブラジルに近いアルゼンチンやウルグアイにおいてもポプラ由来のプロポリスが生産されています。

ネパール産のプロポリスは標高によって起源植物が異なる

南アジアにおいてはヒマラヤ山脈があるため地域によって標高が大きく異なります。
ネパールでもプロポリスが生産されており標高1400メートルの首都カトマンズ近辺ではポプラ由来のプロポリスが生産されています。
一方で標高300メートル程のナラヤンガート近辺では木材として造船に使われているシッソノキがプロポリスの起源植物であることが近年の研究で明らかになっています。
南アジア地方で生産されているプロポリスは未解明な点が多くハッキリとした起源植物が分かっていないといえます。
(「ネパール産プロポリスの研究」戸泉文江竹田忠紘横山祥子)

日本で採集されているプロポリス

日本でも北は北海道から南は沖縄までプロポリスの採集が行われています。
しかし日本は島国であるため海外に比べると良質なプロポリスの採集地の条件である「近くに農場が無い場所」が少なく採集できる量も極僅かです。
日本で採集されたプロポリスは市場にはほとんど出回らず研究用として使用されています。

まとめ

プロポリスは採集地によって得られる健康効果にも違いが出てきます。
風邪の予防や傷薬として使用するならブラジル産やオーストラリア産のプロポリスが効果的です。
抗酸化作用による新陳代謝機能の向上を求める方にはヨーロッパ産や中国産、アルゼンチン産やウルグアイ産のポプラ系プロポリスが良いでしょう。
世界最高の品質のプロポリスはブラジルのミナスジェライス州産のプロポリスになります。
ミナスジェライス州の一部に自生するアレクリンというハーブを起源とするプロポリスは、アルテピリンCという化合物を含んでおり強力な抗癌作用があります。
良質なプロポリスほど口に含むと舌がピリピリとする刺激と苦味を感じます。
しかしこの刺激こそ殺菌作用が有効に働いている証拠です。
ピリピリした感じはすぐに引きますし良質なプロポリスほど苦味の中に自然由来のほのかな甘みが感じられるといわれます。
プロポリスを購入される場合は産地を確認しておくことが最も重要であるといえるでしょう。

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